[セルライトとは]セルライトの原因はなに?

セルライトとは?その原因はなに?

セルライト

凸凹とした頑固なセルライト・・・何でこんなものが出来てしまったのだろう?

すべすべの滑らかな肌に戻りたい!

その為には、まず『セルライトがなぜ出来るのか』を理解しセルライトの原因を防ぎましょう。

 

セルライトとは正常な脂肪とどう違う?

セルライトとは身体の機能が正常に働かずにダメージをうけてしまった脂肪組織のこと。

脂肪と老廃物がからみあって固まってしまったもの。

特に、太ももやヒップのまわりにセルライトはできやすく、皮膚表面がセルライトで凸凹(でこぼこ)にみえている段階は既にセルライトが進行している状態。

 

セルライトは皮下組織にできる

皮膚組織は1番外側から表皮・真皮・皮下組織となっており、一番下の皮下組織にセルライトはできる

皮下組織の脂肪がセルライトになると皮膚を押し上げて目に見える状態、オレンジピールスキンといわれるオレンジの皮のような見た目になってしまう。

皮膚組織構造

健康な肌組織

セルライトができる場所は皮下組織

 

正常な皮下脂肪組織とセルライトの皮下脂肪組織は一体何が違うのでしょうか。

 

まずは、正常な皮下脂肪組織の図。

正常な皮下脂肪組織_F(shade)

 

正常な皮下脂肪組織には、「脂肪と脂肪」「脂肪とコラーゲン線維」の間に隙間があることが非常に大事なポイント。

なぜなら脂肪の周りには老廃物がなく、脂肪はいつでもエネルギーに代わる事が出来るからだ。

同時に、脂肪の周りに隙間があるので脂肪の間を通る毛細血管やリンパ液も正常に働いており、栄養を運び込み・老廃物を正常に運び出してくれる

 

反対に、セルライトがある皮下脂肪細胞の状態はどうなっているのでしょうか。

 

これがセルライト組織になった皮下脂肪組織の図。

セルライトになった脂肪組織_F(shade)

正常な皮下脂肪組織と異なり、

セルライト組織には「脂肪と脂肪」「脂肪とコラーゲン線維」の間に隙間がなくなっている

隙間がなくなることでリンパ液や老廃物が流れずに滞おり、コラーゲン線維・老廃物に圧迫されて脂肪細胞は動きがとれなくなってしまう。

脂肪細胞が動きがとれないということは、脂肪が排出されない組織ということを同じことだ。

図のようにハムを紐できつく縛ったような状態になった皮下脂肪組織を美容業界では『セルライト』と呼んでいる。

『セルライト』は医学用語ではなく、1970年代に美容業界が作り出した造語『cellulite』を指している。

 

では、 なぜ正常だった皮下脂肪はセルライト化してしまうのだろうか。

 

セルライトはなぜできる?原因は何?

正常な皮下脂肪組織とセルライトの皮下脂肪組織の図を比較すると、脂肪の間を通っている細い線が太くなっているのが分かる。これは、皮下脂肪の周りにある『コラーゲン線維』といわれる組織(図中:紐状のもの)である。

脂肪組織が作りだしている『コラーゲン線維』の役割は、全身の細胞や組織を固定することであり、『コラーゲン線維』は正常な時は細く、脂肪との間に隙間を持っている。

しかし、一旦血行不良や栄養不足・ホルモンの乱れなどで身体が正常な働きができなくなると、脂肪細胞は正常な細い『コラーゲン線維』が作れず、太いコラーゲン線維を作り出してしまう

これが通常の脂肪がセルライトになっていく一番最初の原因だ。

セルライトがやっかいな点は、セルライトができる原因は1つではないこと。

生活や食事の乱れ、ストレスなど身体が正常ではなくなるきっかけからセルライトを作り出され、生活が乱れれば誰にでもセルライトが出来る可能性がある

そして、一旦セルライトが出来始めてしまうと、恐しいことにセルライトがセルライトを生み出す悪循環が始まる。

そのため、一度セルライトができるとセルライト改善をするのにとても大変な思いをするのだ。

 

セルライトの悪循環

生活習慣や食習慣等の原因で栄養が不足した脂肪細胞は『太いコラーゲン線維』を作り出す。

作り出した太いコラーゲン線維が脂肪細胞自身を圧迫し、圧迫されると脂肪細胞は老廃物を排出できなくなり脂肪細胞が肥大化。

そして、『太いコラーゲン線維』と『脂肪細胞の肥大化』で隙間に存在している毛細血管とリンパ液は圧迫され、血行不良・老廃物の滞りを起こす。

この悪循環のなかで、脂肪細胞には栄養がどんどん届きにくくなり、セルライトが次々と形成されてしまう。

セルライトの悪循環はこうして起こる

セルライトのきっかけは、冷え・むくみ・栄養の偏り・ストレスなどの日常的な小さな事であっても、

一度悪循環に陥ってしまうと皮下脂肪組織でセルライトがどんどんと作られていく。

セルライトのレベルとして、皮膚表面に凸凹ができるオレンジピールスキンになるには2〜3年かかるといわれており、

皮膚表面が凸凹していないからといってセルライトがないとはいえない。

早い段階でセルライト撃退に取り組めば、セルライト改善に費やす時間やお金もより少なくて済むので、セルライトは気づいた時にできるだけ早く手を打つことが大事だ。

放置するとセルライトがどんどんと悪循環で増えてしまうばかりか、美容だけでなく健康的にも害が及んでしまう。

 


この記事を読んだ人に読まれています


  1. カコ says:

    こんにちは。
    とても勉強になります。
    ありがとうございます!
    ひとつ教えて頂きたいのですが、
    なぜ、栄養が行き届かなくなり正常なコラーゲン線維が作られなくなると、
    太くなるのか、どうしても理解できません。
    むしろ細くなるんじゃないのかなと思ってしまいます。

    • 管理人 says:

      こんにちは。
      栄養が不足すればもっと細くなるはずでは?という様に考えてしまうということでしょうか。

      コラーゲン線維は正常に作られていれば細いものです。
      しかし、栄養バランスや身体の乱れによってコラーゲン線維が正常に作られなくなると同時に
      変形した脂肪細胞などを取り込んでしまうといわれています。

      それがコラーゲン線維が太くなり更に血流を悪くされてしまう一因とされています。
      よくセルライトは脂肪や老廃物の塊といわれいますが、正常な形を失っていくというように理解することもあります。

      この点は美容理論のため諸説あるのが現状です。